THREE TREES

10年越しの再依頼から生まれた、新しい拠点空間

今回ご依頼いただいた「THREE TREES」は、アトリエ・カフェ・スタジオ・オフィスの機能を持つ複合施設。以前、1階カフェおよび2階アトリエの改装をお手伝いしたオーナー様より、約10年ぶりに再度ご相談をいただきました。

ご要望は、正面左手の倉庫として使っていた建物を、打ち合わせや商談、事務作業のためのワークスペースとして再構成すること。
これまでの関係性を大切に、建物の特性と時間の積み重ねを活かしながら、CODE STYLEらしいバランスで空間づくりを行いました。

空間の「抜け」を意識した設計

今回のリノベーションでは、室内にいながら自然光や外の景色を感じられることを大切にしました。
商談や打ち合わせスペースには大きな窓を新設し、敷地内の緑や併設カフェの風景が視線に入り込むことで、開放感あふれる空間を実現しています。

また、ダークグレーの窓枠とドア、左官壁の組み合わせにより、既存の店舗部分と調和しながらも新たな雰囲気をプラス。ロゴマークをモチーフにした木のアクセント壁が目を惹き、カフェのような居心地のよい空間を演出します。

昼と夜で異なる印象をつくるため、照明には複数のシーンを設定。商談や打ち合わせはもちろん、アトリエとしての活用や撮影用途にも対応できる、柔軟な空間づくりを意識しました。

時を重ねて育つ、Three Trees のアトリエ空間

約10年前に手掛けたのは1Fのカフェ部分、2Fのアトリエ、ファサード。
時を重ねたことで、コンクリートや無垢材の質感が深まり、落ち着きのある空間へと育ってきました。
ここでは、お客様との打ち合わせや指輪づくり体験が行われ、隣接するカフェでは美味しいコーヒーを飲みながら手作り結婚指輪についてのイメージを膨らませることもできます。

CODE STYLEでは、単なる“箱”としての店舗ではなく、オーナー様の事業と価値観が自然ににじみ出る空間づくりをこれからも大切にしていきたいと考えています。