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Cultiva糸島醸造所
- 福岡県糸島市加布里
- 2025年
酒造りの“機能美”を形にした、地域に根ざす醸造所。
以前、弊社がデザインを担当したビアブルワリーの施工実績をご覧いただき、「製造設備の配置や機能性を理解してくれる会社に任せたい」とご連絡いただいたことがきっかけでした。今回の物件はすでに決まっており、そこから醸造所としての機能をどう成立させるかというスタートでした。

店名「Cultiva」は cultivate(耕す) と culture(文化) を掛け合わせた造語。「耕し、実ったお米から酒を造り、酒文化へとつなげていく」という思いが込められています。
オーナー様は、もともと酒造業界で原料研究に携わっていた経歴をお持ちです。その後は公務員として働かれていましたが、コロナ禍で打撃を受けていく酒造業界を目の当たりにし、「離れてみて、あらためて日本酒の魅力を伝えたい」と強く思うようになったそうです。
自身の知識や経験を活かし、原料と製法にこだわった“地域に根ざす酒造り”を行いたい。この強い想いから、今回の独立開業につながりました。

一般のお客様が入店する店舗とは異なり、以下のような“酒造りの機能性と動線” が中心となるプロジェクトでした。
- 大型プレハブ冷蔵庫の屋内設置
- 製造器具の配置計画
- 安全性・作業性を考慮した動線の最適化
- 外観(ファサード)のイメージ調整
- 出入口のサイズや開口位置
見た目のデザインよりも、「どうすれば作業がスムーズで、かつ衛生的で安全か」という機能面が最優先事項でした。

今回は一般のお客様がほとんど立ち入らない醸造所ということで、華美なデザインよりも 機器配置、動線、使い勝手の精度を高めることに注力しました。
内部の機能性を突き詰めつつ、外観は当初の倉庫の形を活かしながら、暖簾を掛けることで印象を大きく刷新。静かで端正な佇まいの醸造所に生まれ変わりました。
オーナー様のホームページでは、酒造りへのこだわりや取り組みが非常に丁寧に記されています。
ぜひそちらも合わせてご覧ください。







- 物件名
- Cultiva糸島醸造所
- 業種
- 醸造所
- 所在地
- 福岡県糸島市加布里5丁目7-8
- 完成時期
- 2025年
- URL
- https://cultiva-sake.com/







