重要なのは、テンションが上がるかどうか
- 福岡市南区O様邸戸建てリノベーション
- 110㎡
- 4LDK → 3LDK
南区の閑静な住宅地に建つ輸入住宅。Oさん夫婦は子どもの誕生を機に同物件を購入しました。今回、家族団らんのスペースに加え、IT関連の仕事に従事するご主人と、出産後も在宅で仕事を担う奥様が、互いの仕事部屋を確保することを前提に、1階の大部分と2階の一部分にリノベーションを施しました。
家族全員で寛ぐリビングは、従来和室のあった6帖弱のスペースを取り込み面積を拡張。窓に向かってワイドに広がる空間をリビングダイニングとキッチンに変更しました。また、ここで着目したいのは空間上のメリハリ。
通常、キッチンとリビングは同じ床材で構成する施工例も少なくありませんが、Oさん夫婦はキッチンの床を2色のタイル仕様、リビングにはオーク材を採用するなど、明確に分けました。“外国のバー”を思わせるキッチンの白黒タイルに合わせ、カップボードも造作。加えてパントリーを設置した理由は、料理のしやすさ以上に「テンションが上がるかどうか」重要でした。
一方、リビング全体の雰囲気を決定づけるグレイッシュな緑の壁はコードスタイルが工事現場に用意したカラーサンプルを比較し決定。さらに、壁掛けテレビを設置するために、テレビ面上部は壁をふかし、あえてさがり天井を作った部分にアクセントとなる古材を貼り合わせ。この“隠れ素材”は1階トイレの壁にも採用するほど、夫婦の“テンション”を刺激する要素です。
同じく素材という点では、インディゴ染めを施したデニム風フロアタイルのドッレシングルーム(洗面・脱衣所)も大胆な印象に。外観から1階そして2階。塗装のみでシンプルに仕上げた箇所もあれば、将来の家族構成を見越し、大幅に手を加えなかった2階の部屋など、作り替えの可能性を残したスマートなリノベーション事例としても、Oさん邸には多くのヒントがあります。
- 物件名
- 福岡市南区O様邸戸建てリノベーション
- 家族構成
- 三人、猫
- リノベーションプラン
- FULL RENOVATION
- リノベーション完了時
- 2020年1月
- リノベーション費用
- 1560万円
- 間取り
- 4LDK → 3LDK
- 面積
- 110㎡