『木材』が熱い!!
欧州ではCLTという集合木材が使用され、大規模の商業施設や公共施設、一般住宅まで様々な木造建築物に使用され、すでに9~10階建ての木造高層ビルやマンションも存在しています。
CLT(Cross Laminated Timber=クロス・ラミネーテッド・ティンバー)と呼ばれる集合材は繊維方向に揃えたラミナと呼ばれる板をクロスに重ねて接着剤で圧着した木材で、日本名は「直交集成材」と言われています。
©一般社団法人 日本CLT協会
CLTはそれ自体が高い剛性を持つ 面として建物を支える構造材になるため、鉄筋コンクリートの建物のような「壁式構造」での木造建築が可能になるそうです。
また鉄筋コンクリートに比べて建物の重量を軽くすることができるため、基礎コストなどを軽減できる可能性があります。RC造などと比べた場合の軽量性や工期短縮性もすばらしく、可能性のある素材として日本でも研究が進んでいます。
そんなCLTを調べながら何気にテレビに目を向けると,木材に関する新しい素材の紹介がなされていました。その内容は
『鉄の5倍の強度を持ちながら重さが鉄の5分の1程度軽い新素材』という素材の発見。
木材から生産されるセルロースナノファイバー(CNF)と呼ばれる次世代のこの素材。
鋼鉄の5倍の強度という利点だけでなく、炭素繊維にはない特徴があり、例えば、太さがナノレベルなので、プラスチックに混ぜても透明のままです。また、熱を加えても伸び縮みしないので、自動車部品などにも使えると期待されています。
今や様々な実験が行われているらしく、車のボディーから飛行機、携帯の液晶などにも応用可能とのことです。
CLTの集合木材と同じく木材から生成されるCNF(セルロースナノファイバー)という技術を思いながら、もう近い未来に
木造の超高層ビルが、この福岡にも建っているのかもしれないと想像を膨らませてしましました!!
興味のある方は是非、ネットで検索しながら未来の建物の想像に羽を広げてみてくださいね!!
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