今月のおススメの映画は【ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男】です。
伝説のソウルミュージシャン、ジェームス・ブラウンの半生を描いたストーリーです。
孤独な子供時代から、刑務所に入って、親友のボビー・バードと運命的に出会った事が
彼の音楽の始まり。
この映画の面白い所は、ミュージカルのテイストを取り入れ、時に一人称になる
JBのコメントやセリフの使いどころが絶妙なんです。
JBは逮捕歴が多い事でも知られるやんちゃなミュージシャンですが、
この映画ではさほど、その部分には触れずに、彼の音楽性やショーパフォーマンスを前面に
表に出しながら、ソウルのゴッドファーザーJBの半生を描いていきます。
彼の音楽を聴いた事が無い方でも、とても楽しんで観れますね。
シナリオ的な起承転結を求めるなら別ですが、後世、ミュージシャンが憧れたJBの
音楽と人となりを楽しむのなら、それは最高な映画として楽しめます。
JBはソウル&ファンクを間違いなく築いたミュージシャンの一人です。
あのマイケルジャクソンが憧れ、初期ヒップホップのサンプリングには必ず登場するJBのリフ。
さらには、この映画が「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガー製作により映画化されているという事実。そして、映画の中にも若かりしストーンズが登場してJBより詰られるという、ジョークがウィットにとんでいます。そしてメイシオ・パーカー(テナーサックス)をはじめとしたメンバーのほぼ全員がバック・バンドを脱退することになった逸話や、それに伴ってブーツィー・コリンズ(ベース)が入ってくるファンクファンには堪らない逸話が映像化。
音楽ファンにはたまらないストーリーが満載に散りばめられ、見る前から興奮が止まらい映画となっています。
主演を演じたチャドウィック・ボーズマンの、まるで本人が降りてきたかのような演技。皆が憧れた歌も踊りもまさにJBの音楽が彼の演技を通じてそこにありました。まだ観られていない方は是非ご覧下さいね。
そこには、必ず「ファンク」があります!!