iPodやiPhoneの登場により、持ち運べる音楽が主流になった時代。そんな時代とは逆行するように、
アナログ回帰に見られるレコード需要の高まりや真空管システムがある層には絶大な人気を博す現代。
コードスタイルというフィルターから見れば、やはり後者の「アナログ」の良さや
Melancholyさを感じるヴィンテージ感に興味を持つのは必然。
今年のコードスタイルのテーマは「原点回帰」
各々が得意とする表現を再度見つめなおす機会を大切にしています。
そんな原点回帰のテーマを掲げ、今年初めに自分たちの興味を再現したのが『Audio System』
1920年代よりアメリカでラジオ放送が始まり、着実に進化していったスピーカー。
色々な種類がある中、今回制作したスピーカーはバスレフ構造を取り入れた
長岡式の製作手順で低音豊かな音像を表現しようという事になりました。
ユニットは低音から高音用までを複数個組み合わせて表現する2WAY・3WAY構造ではなく
シングルでフルレンジスピーカーを視野に老舗メーカー「タンノイ」で人気を博した
同軸ユニットを採用しました。
【コードスタイルらしさ・・・】
コードスタイルらしさという側面を考えた時に、やはり空間にマッチしなきゃカッコよくないと考え、
アイアンというキーワードが浮かびました。スピーカー自体は木造が多く、
その木を響かせる事で音がなるので「サウンド面でどうなる?」という不安も残りましたが、
完成後に視聴した結果、鉄特有の響きがサウンドに加わり中音域が豊かになりました。
加えてSICAの同軸スピーカーを採用した事もあり、音は定位がしかっりあり、
且つバスレフ特有の豊かな低音。真空管で鳴らすことで、ライブを聴いているような臨場感が素晴らしい
スピーカーとなりました。
トランスを必要としない安価なトランジスタアンプに比べ真空管は高域の裸特性に有利(裸特性:何も補正をしない状態)
つまり高域の再現率がナチュラルなので、音に臨場感が生まれるのが特徴です。
【CODESTYLE WORKS】
真空管アンプやスピーカーはエイジング(機材に音をなじませる)して、倍音豊かな音を響かせるようになります。
これからこのシステムを鳴らして、調整して行くのが楽しみな作業ですね。
コードスタイルにお立ち寄りの際は、是非スピーカーの音も聴いて行ってくださいね。
これからも興味の造作(CODESTYLE WORKS)をしていきますので、そちらの方も楽しみにしていてください。