TRADITIONAL DESIGN RE:WORK

2023年にリニューアルしたCODE STYLEのリノベーションモデルルーム。

オフィス移転に伴い、オフィスとして使っていた部屋と、元々モデルルームとして使っていた部屋をフルリノベーション。2LDKの間取りを想定したモデルルームとなっています。

アメリカやヨーロッパなどのトラディショナルな海外建築やインテリアの意匠をミックスして、CODE STYLEなりに今を切り取ったデザインをコンセプトにプランニング。エントランスを入るとオーク突板を使った板張り壁に、ウッドのブラケットライトが特徴的なホールは、活版印刷によるアートパネルがアクセントになっています。

右側には打ち合わせができる応接スペース。オリジナルのアイアンを使った室内窓や、カーペット、グレーの壁など、無骨な雰囲気の部屋に仕上がっています。

メインとなるLDKは、リノベーションをスタートした時から使っているモルタル薄塗り仕上げの表情ある壁と、定番の無垢オークフローリングを基調とした空間に、ミッドセンチュリーを思わせるシルバーのハンドルが特徴的なドアや、下り天井のあるキッチン、トーンを揃えた水回りのタイルのセレクトなど、ディテールにこだわった空間です。

モデルルーム内覧のご予約

シンプルだけど繊細、インテリアを育てる家

リビング

ヨーロッパの家具が似合う家

雑誌でCODE STYLEのことを知って、ホームページからご相談いただいたF様。物件探しからご依頼いただき、福岡県糸島市の住宅街にある築31年のマンションの1室をご購入されました。

ヨーロッパの家具が似合う、白を基調としたインテリアをお好みのF様。CODE STYLEが得意とするヴィンテージ感のあるリノベーションと相性が良いと感じていただけたこともあり、リファレンスとなる写真や資料などを確認しながら、プランを進めていきました。

ダイニング&キッチン

シンプルだけど繊細、風合いにこだわった空間

白を基調とした、一見シンプルなデザインのLDK。しかし、ディテールを見てみるとこだわりがわかる仕様になっています。天井は躯体を白塗装。壁はモルタルを粗く塗った上から白く塗装をしているため、全体的にざらっとした風合いのある仕上がりに。また、造り付けのモルタルのダイニングテーブルは、F様のこだわりを反映しています。

キッチンの床と壁には絶妙な色味のグレータイルをチョイス。カップボードやキッチン家電などを収納・目隠しできるルーバー折れ戸も白で仕上げ、生活感が出やすいダイニング&キッチンもスッキリと。さらに、フローリングは「草木染め」という手法でグレーがかった淡い青色に染められたオーク無垢フローリングを使っており、壁やタイルとよく馴染む色合いと風合いで、LDKをさらに特別な空間に魅せています。

LDKのドアや横長の細い窓、玄関を入ってすぐのL型の窓など、シンプルさの中にアクセントを入れる意味でも、スチールの建具をオリジナルで制作。また、ブラケット照明やドアノブ、折れ戸のつまみ、洗面所の物干しバーなど、ディテールにもこだわりました。

住みながら進化する、インテリアを育てる家

細部に渡り施主様のこだわりやイメージを具現化し、それにプラスアルファの提案をさせていただいた今回のF様邸リノベーション。お引き渡し後、「イメージ通りの仕上がりで、観葉植物やインテリアなどこれから考えるのが楽しみです。」とおっしゃっていただきました。住みながら、その時の気分に合ったこだわりの植物や家具、照明、雑貨などのインテリアを飾り付け、これからのご夫婦の生活をより楽しいものにしていただければ、これほど嬉しいことはありません。

家族の絆深める理想のLDKリノベ

M様邸戸建リノベーション

家族にとって理想の家づくりを

第一子誕生を控え、ゆとりある空間での家族の生活をイメージされていたM様。新しく購入した家を、リビング・ダイニング・キッチンを生活の中心とした家にしたいとご相談いただきました。

リノベ前のLDKも十分な広さでしたが、もっとゆとりあるLDKで家族とともに暮らしたい、とお考えだったご主人。そこには、家族がいつでも一緒に居たいという想いが込められていました。

M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション

機能美のキッチンを核として

さまざまなご希望などをヒアリングし、プランニングをしていきました。1番のご希望であるLDKをよりゆとりある空間にするため、隣の和室をLDKの一部として間取り変更することに。

さらに、M様のこだわりは、重厚なグラフテクトのアイランドキッチン。ご自身でお弁当作りなどの料理もされるとのことで、ご夫婦ともに立つ頻度が高いキッチンは余裕のあるサイズでこだわりのもの「このメーカーのこの型番が良いです」と、具体的なお話をいただたため、そのキッチンを中心に組み立てていきました。

キッチンの重厚感とは対照的に、壁・天井は白を基調としたシンプルでナチュラルなものをご希望だったため、照明は全て埋め込みのダウンライトに。シーリングはダイニングの上部1箇所だけ採用しました。また、フローリングは赤みのある温かな雰囲気のものが良いとのことで、カエデの単板フローリングをチョイスしました。

キッチン横のデスクスペースは、いずれ大きくなるお子さんの勉強スペースとして活用予定。親子で座って勉強を教えたりもできるように長めの横幅を取っています。

LDKの居心地以外にも家事動線に気を配り、キッチン・ウォークインクローゼット・脱衣所までを、廊下に出なくても行き来できるよう配置しているのもポイントです。

M様邸戸建リノベーション
M様邸戸建リノベーション

家族が集う憩いの空間

「1Fに居心地や機能を集約し、2Fは寝室だけにしたい」という具体的なライフスタイルをご希望だったM様ご家族にとって理想の家が完成しました。

他社にもリノベーションの相談をしていたそうですが、コードスタイルの提案がご夫婦の理想に近く、話も合い、リノベーションを決意されたとのこと。お客様のライフスタイルを丁寧に聞き取りながら、家づくりの過程も楽しんでいただけるように配慮しています。

M様邸戸建リノベーション

住んだのち、フルリノベ

福岡市城南区O様邸マンションリノベーション

占有面積77㎡の2LDKが部屋の配置を大胆に変更することで、広々としたリビングを有する新空間へと生まれ変わりました。DIYを日常的な趣味とするOさん夫妻は、かつて部屋を区切ったパーティションも、ダイニングやリビングにまたがるフローリングも、はたまた寛ぎのためのソファまで、あらゆるものを“自作”してきました。いわば愛着のある“カスタムルーム”を今回思い切ってリノベーションするにいたった背景には、約5年の居住生活におけるお子さんの誕生や成長にともなう家族構成の変化でした。

正方形の間取り中央を貫くキッチンの向きをバルコニー側に変更し、その奥側全面をダイニング・リビングへと仕立てた今回のリノベーション。部屋の印象を決定づける床材はパーケット仕様を選択。ただし、この居間には“雰囲気づくり”のみに終始しない機能性やOさん夫妻ならではの創作性が潜んでいます。その一つに、キッチンの向き変更で生まれた対面キッチンカウンター壁を活用したテーブル&造作棚(コンセント付)があります。ある時はお子さんの学習机として、またある時は書き物やPCでの簡易作業など多目的なシーンをイメージしました。また、リビング最奥の壁面幅に添うように設けたモルタル製TVボードも、部屋の風景に美しく溶け込んでいます。いわゆる「部屋に合わせて家具を選ぶ」という常套手段を選ばず、「生活様式の勝手に合わせて造作する」という発想には、Oさん夫婦のライフスタイルが垣間見えます。

また、ご夫婦の自発的なアイデアは、リビングやキッチンにとどまりません。寝室の壁側に設けた棚板のみで構成する収納スペースは、“隠すことが美”とされがちな昨今の様式概念を優に飛び越えたスタイルとも言えます。とりわけ突出した素材を使わなくとも、この部屋がすでにOさん夫婦の生活動線に馴染んでいるように感じられるのは、この家での居住歴とDIYを重ねきたご夫婦だけの“勘”が働いている点も大きなプラス要因のひとつです。

まるでホテル?素材の対比がもたらすモダンムード

福岡市中央区N様邸マンションリノベーション

Nさん夫妻が購入した築40年のマンションは、福岡市中央区のなだらかな丘陵地にあります。独特の地形も手伝い、2面ルーフバルコニーからは開放的な眺望とともに、室内に向けて爽やかな外光が燦々と差し込んできます。今回のリノベーションは、その恵まれた立地環境に加え、第一子の誕生を見越し(竣工時には誕生)、幾度となく調整を図りながら進行しました。

いわゆるインダストリアルデザインを好むご主人とナチュラルテイストを望む奥様のイメージをともに実現するために工夫したのは、所々の「アクセント(=主張)」です。また、子育てに励みながらも、折節に友人や客人を招待したいという夫婦のライフスタイルを踏まえ、生活感を出さないための素材選びや間取りにも配慮しました。靴箱さえ見当たらないエントランスもその一つ。リビングへのアプローチを促す壁の“裏”に隠れた動線(と収納スペース)を設けることで入口の印象は極めてシンプルに。拡幅した通路の壁に設えたアイアンの間接照明がアトリエのような雰囲気を生み出します。一方、期待が募るリビングは、美しいパーケットフローリングを敷き詰めた一大空間が広がっています。とはいえ、要所に配置するキッチンカウンターや家具により、地続きのフロアがきちんと空間機能を果たしている点も見逃せません。物理上外せない支柱を隠すために設けた壁もディスプレイ枠を造作し、入口から続くモダンな空気感を維持。

また何より目につくのが、ガラスを組み込んだRを描くアイアンフレームです。これはリビングと寝室を結ぶ境界線。加えて中には特注の鉄格子があり、ウォークインクローゼットを確保。ともすれば無機質さが先行するアイアンも、フローリングの色味との対比や形状そのものを工夫するだけで、これほどの洗練を感じられるという好例。客人のもてなしはもとより、“視界良好”の暮らし、そして子育てに臨むご夫婦にとってこの上ない空間が実現しました。

素材マッチングの“教科書”のような部屋

佐賀県鳥栖市H様邸リノベーション

フルリノベーションといえば、大胆な間取りの変更や各部屋で建材(天井材、床材、壁材など)を意のままに使うなど“わがままな”選択ができる魅力があります。一方で、計画上では完璧だ!と思った素材の取り合わせが、いざ完成という段階で妙に違和感が生じて…。そんな想定外のリスクは、意外と少なくありません。

今回、Hさん夫婦が創り上げた93㎡の空間には、素材同士の美しいマッチングと整ったデザインが共存しています。まずはフローリング。もっとも広さを占めるリビングゾーンに特徴的な寄せ木仕様の床材。また、直接アクセスするキッチンは床を一段上げステージ状とし、グレーのタイルを採用。高さ違いによる両空間の視覚的な境界が生まれたことで、床の色調は系統を合わせて統一感を引き出せます。キッチン壁面に配したヴィンテージタイル(白)は、統一感だけを是としないHさん夫婦の上級テクニック。一方、ドレッシングルームのフロアタイルと造作棚(壁)の程よいコントラストも秀逸です。アシンメトリーなストライプ状のタイルがアクセントとなり、他のシンプルな設備とも調和しました。

また、寝室はベッドサイズに合わせ、ピンクベージュ×マットグリーンの2トーンで壁面と天井を構成。一連の空間をとおして感じられるホテルライクな素材選びや配色。夫婦生活にあって物を極力抱え込まない(持たない)ライフスタイルを大切にするというHさん。平米数からすると、パントリーや収納スペースが複数あっても不思議ではありませんが、あえて設けないセンスこそ、すべての部屋に余白を感じられる理由かもしれません。

スケールの大きなフルリノベーションにこそ注意したい素材や色選び。Hさん夫婦宅の実例から、あなたはどんな「組み合わせ」を選びますか?

書棚と借景が“一体化”する創造空間

福岡市中央区S様邸リノベーション

大学図書館の司書としてお勤めのSさん(女性)が、終の住処として選んだ約18坪の空間には、いたるところにご本人の人生観が凝縮されています。

とりわけリビングのつくりはその象徴です。以前まで和室だった角の小部屋を現在のダイニングとひと続きにし、広さを確保。同時にリビング窓側の壁面をつかった本棚を造作しました。長年にわたり図書の仕事に携わってきたとあり、文庫小説や児童書の他、アート、インテリア関連書籍も数多く所有するSさん。ひとたび家に帰ってもなお「本」はご自身の生活において、もはや欠かすことのできない存在です。

また、棚の造作にあたっては、部屋の改装にも勝る熱量でコードスタイルの設計担当者がご本人の本の配置イメージに合わせた幅や高さ、奥行きを設定。さらに、壁の窓、そこから望む緑の景色を生かした大胆な形状もシンボリックな仕上りに。窓枠を囲う本が、まるでアートフレームの役割を果たしているような空間は、静かにページをめくる愛おしいひとときのために、Sさんたっての希望から実現しました。

また、いずれ健康や体力の衰えとともに心配が募る部屋間の移動を容易に行えるよう、幅にゆとりをもたせた通路づくりやフラットな区画(バリアフリー)はじめ、スイッチ、キッチン台、ドアハンドル、鏡などのすべてを、低位置に設計した点も、将来を見据えたSさんの思いがこもっています。

「極力ミニマルに」。シンプルという捉え方とも異なるオーダーとなった今回のプロジェクト。明かりも装飾も無駄なものは省き、一連の生活動作が美しく完結する動線づくりを中心に、普段の施工で滅多に使用しない再生材の利用などにより、空間(質感)と所有物の善きギャップが生まれました。それはもちろん“Sさん文庫(=本棚)”にも表れています。

区割りの工夫がもたらす驚異の収納力

福岡市南区K様邸リノベーション

玄関からリビングへと続く長い廊下。元は靴を脱ぐやいなや扉が迫る窮屈な間取りでしたが、その迫り出したリビングの一部を取り除いたことで、真っ直ぐ開放的な動線が生まれました。

衣装持ちかつキャンプを趣味にもつKさん一家にとって、今回のリノベーションにおける「収納力」は譲れないポイントでした。縦に延ばした廊下の左側にあたるトの字型の“ファミリークローク”がその象徴的スペースです。

服や道具を使用頻度で棲み分け、架けたり、置いたり、吊るしたりできるポールや可動式の棚などを効果的に造作しました。また、この10帖はあろうかという収納空間により、他の部屋がこぢんまりしたかというとそうではありません。

旧間取りを一から見直し、和室とリビングを一体化することによって、従来以上に広いリビングダイニングを再構成。奥様たっての希望で設置したステンレス製のカウンター(シンク)から、リビングを一望できる視界を確保するため、キッチンの向きも大幅に変更しました。

一方、建具や部位の素材と配色は互いの調和をテーマに、壁は淡グレーのカラー珪藻土、床にはオーク材を採用し、ほぼモノトーンの色調でフィニッシュ。リビングに燦々と自然光が注ぐ風景を目の当たりにすると、空間に色を使いすぎないことによるプラス効果を感じとれます。

他方、Kさん夫婦のこだわりは脱衣・洗面スペースにも。旧来とほぼ変わらない面積とはいえ、隣り合う新設クロークの特殊な間取りで生じたデッドスペースにL字型の造作棚を設置。部分的にあしらったアイボリーのタイルにもさり気ないセンスが光ります。

家人の理想空間を合理的かつ大胆な「区割り」で実現した今回のフルリノベーション。家族の新しい生活は今年スタートを切ったばかりです。

家は時にリゾート空間となる

福津市O様邸リノベーション

物件の決め手はバルコニーから臨む圧倒的な眺望でした。時間帯で様々な表情をみせる福間海岸の美しさに惹かれ、3人家族のOさんは海の眺めを中心とする空間づくりをスタートしました。なかでも家族が集うメインルーム(リビング)は、元あったキッチンをリビング奥側に移動し、視線を海側へと誘導するだけでなく、広々とした動線を確保。キッチンとリビングのさり気ない境界を生むモルタルのカウンターは、食材や出来上がりの料理を置くことができるのに加え、小学1年の娘の様子を常に見守ることにも一役買っています。

さらに、空間上の“演出”として着目したいのがリビングとバルコニーが接する一面に設けたタイルです。それは単なる遊び心で敷いたものではなく、間仕切りという要素の他、植栽との風景のコンビネーションを想定したものでした。というのも、リビングの入口側からバルコニーを臨むと、「海」「サッシ」「植栽」が一体となり、まるで一つのアートキャンバスのように見えるのです!明るいナラ材のフローリングとともに白を基調とした空間に取り入れたブルーの挿し色もまた、海沿いに建つ家のオーシャンリゾートムードを高めます。

リゾートというくらいですから、生活感の排除も徹底しました。冷蔵庫など目に入りやすい家電製品は死角となるコーナーや棚にまるごと収納。また、大きなディスプレイ棚を設けることで、本やオブジェが効果的なインテリアとして活用できます。この部屋は、海という自然美のあるロケーションでしか実現し得ない機能を発揮したリノベーションの好例と言えるでしょう。