物件の決め手はバルコニーから臨む圧倒的な眺望でした。時間帯で様々な表情をみせる福間海岸の美しさに惹かれ、3人家族のOさんは海の眺めを中心とする空間づくりをスタートしました。なかでも家族が集うメインルーム(リビング)は、元あったキッチンをリビング奥側に移動し、視線を海側へと誘導するだけでなく、広々とした動線を確保。キッチンとリビングのさり気ない境界を生むモルタルのカウンターは、食材や出来上がりの料理を置くことができるのに加え、小学1年の娘の様子を常に見守ることにも一役買っています。
さらに、空間上の“演出”として着目したいのがリビングとバルコニーが接する一面に設けたタイルです。それは単なる遊び心で敷いたものではなく、間仕切りという要素の他、植栽との風景のコンビネーションを想定したものでした。というのも、リビングの入口側からバルコニーを臨むと、「海」「サッシ」「植栽」が一体となり、まるで一つのアートキャンバスのように見えるのです!明るいナラ材のフローリングとともに白を基調とした空間に取り入れたブルーの挿し色もまた、海沿いに建つ家のオーシャンリゾートムードを高めます。
リゾートというくらいですから、生活感の排除も徹底しました。冷蔵庫など目に入りやすい家電製品は死角となるコーナーや棚にまるごと収納。また、大きなディスプレイ棚を設けることで、本やオブジェが効果的なインテリアとして活用できます。この部屋は、海という自然美のあるロケーションでしか実現し得ない機能を発揮したリノベーションの好例と言えるでしょう。
レンガ、タイル、珪藻土仕上げ、モルタル仕上げ…壁面に様々な雰囲気を取り入れたいというご希望を叶えるため、全ての素材をバランス良く採り入れる空間創りをテーマにデザイン。
特に主役となるキッチンスペースには、白いタイル、モルタルの収納&作業台、ネイビーのキッチン、オークの収納棚など素材感の違うものを組み合わせました。
モルタル作業台にはニッチを設け、飾り棚としても使えるよう工夫。
また、眺望の一番良いスペースをダイニングとして使えるようレイアウト。窓を開ければブラインドを揺らす心地よい風と明るい陽が入り、最高のくつろぎが得られる、居心地の良い空間が完成しました。
シンプルなモルタルの作業台が印象的なキッチン。親子でお菓子づくりなどができるよう、コンセントも設置されています。
リビングとアイアンの窓でつながるのは子ども部屋。
奥さまのご希望でもあったヘリンボーン貼りのフローリングを採用、壁は可愛くツートーンで。L字のアイアン窓は開閉式になっており、親子のコミュニケーションもスムーズになります。
アンティーク家具が映えるよう、白を基調にしたシンプルな内装を心掛けつつ、棚板には古材を使用したり、洗面所の鏡はアンティークミラーにしたりと、統一感を持たせました。
家族のコミュニケーションも楽しめるマンションリノベーションが完成しました。
テーマは「BLACK&WHITE」。生活感のある物はできるだけ収納スペースに隠せるように設計しました。
ワークスペースも欲しいというご要望を叶えるため、主寝室とリビングの間に開閉式のアイアンサッシを付け、そこにデスクスペースも確保。風通しの良い空間になりました。
漆喰と黒の塗装で仕上げた壁、キッチン、洗面室もテーマにそって家具やお持ちの雑貨がレイアウトしやすいようにシンプルにデザインを心掛けました。
「躯体をみせて無骨さを演出したい」という旦那様、「あまり無骨すぎない方がいい」という奥様の両方のご希望を取り入れつつ、プランニングしました。
むき出しのコンクリートは塗装仕上げで少し雰囲気を和らげ、インダストリアルな雰囲気を残しつつ、貼りと天井も少し色を変えたりと、ディティールにもこだわりを。
リビングには旦那様のワークスペース、キッチンには奥様のワークスペースを設置。デザインとユーザビリティの両方を実現したリノベーション空間に仕上がりました。
シンプルな内装をご希望という話からスタートしたプラン。
北欧〜ヨーロッパのアンティーク家具もすっきりと馴染む空間に仕上がりました。
たくさんのグリーンを吊るために、ダイニングの天井はワイヤーメッシュに。
こだわりのキッチンは、モルタルのカウンターと、デザインタイルが特徴的。
作り付けの棚や、吊り棚を作り、見せる収納にしたところもポイントです。
広いリビング+個室2部屋が欲しい、という要望にお応えした間取りをデザイン。
1部屋はガラスを大きくとった引き戸で仕切る空間に仕上げ、それによりリビングを広く見せるための「抜け感」も演出。
アイアンの室内窓やナチュラルなオークフローリング。
白い壁と大胆に梁を見せた天井のおかげで、たっぷりと光が入る、居心地の良い家に仕上がりました。
無垢オーク材×打ちっ放しのコンクリート×タイル×白い塗装壁。
様々な素材感を取り入れつつ調和させたリビングが一番のこだわり。
リビングの梁にサインを入れたり、グリーンを吊したり、遊び心も加わっています。
壁と一体化させたコンクリート風の造り付けテレビボードも、そんなこだわりの一部です。