吹き抜けと回遊動線、どこまでも開放的な家

吹き抜けと回遊動線、どこまでも開放的な家

手狭で不便だった賃貸マンション

ご夫婦とお子さまの3人家族で賃貸マンションに住まわれていたI様。子どもが成長するにつれ、リビングやダイニングをはじめ、手狭さが気になってきていたとのこと。また、キッチンとランドリーのつながりの悪さが気になっており、家事動線がスムーズとはいえない状況でした。さらに、インダストリアルなテイストがお好きということで、デザイン性においても満足はしていない、という状況でした。

InstagramでCODE STYLEのことを見ていただいたというI様。当初は、注文住宅(CODE HOUSE)でご相談いただいていましたが、物件との出会いもあり、戸建てリノベーションでのプランニングとなりました。

吹き抜けと回遊動線、どこまでも開放的な家

回遊動線の実現で解決した家族の新生活

リビングにおける最大のテーマは「開放感」。既存の間取りが吹き抜けとなっていたため、高さの開放感は解決していましたが、さらに広さを取れるような機能性を、エントランスから続く土間を使って工夫しました。

リビングの3枚引き戸を開くと、シームレスに繋がった土間が出現。親戚やお友達が遊びにきた時は、このスペース分リビングを拡張できるので、大人数でもくつろげる空間です。また、この土間は大容量の収納にもなっています。

水回りの動線課題に関しては、キッチン、洗面所、パントリーまでつながる回遊動線を確保することで、ストレスなくスムーズに家事をこなすことができます。また、キッチンは奥様こだわりのグラフテクトのキッチンを導入。機能にこだわりつつ、キッチンのデザインに合うような素材使いのデザインを心がけました。

また、2階の吹き抜け部分には、読書や勉強、仕事ができるファミリーデスクを設置。将来的に二人目のお子さまが生まれたときのために、子ども部屋も2部屋確保しています。

全員が快適に暮らせるリノベーション空間

お子さまが走り回れる広いリビング、ソファでは旦那さまがくつろぎ、キッチンでは快適に料理している奥さま。開放感のある吹き抜けの天井にはシーリングファン回っています。

設計の工夫と物件の特性により、手狭さが解消され生活の中心となる大空間が生まれたことで、家族一人ひとりがストレスなく過ごせるようになりました。

すべての空間に妥協なし。快適性をデザインで体現

直方市T様邸リノベーション

建設会社を営むお父様が建てたつくりのいい一軒家。娘であるAさんは、自身の結婚を機にこの家を譲り受けることになりました。

従来、自分が住み続けてきた実家にどう手を加えていくか。また、お酒や洋服、車など多趣味なご主人の意見も踏まえリノベーションに着手しました。

今回のケースの場合、土地代を要しない分、大胆な間取りの変更やデザインの追加が可能とあり、夫婦それぞれの好みをバランスよく配分できることは大きなポイントでした。とはいえ、空間全体の雰囲気に影響する床や壁は色数を最小限にし、素材感のまとまりを重要視。

一方、共働きのライフスタイルに合わせ、家事も効率的に回せるよう、隅の壁側にあったキッチンはリビング側に向きを変え、パントリーを備える広々としたスペースを確保。洗面室やトイレなどの水回りも同じく面積を拡張しました。

開放感もさることながら、T様邸らしさを引き立てる最大の魅力は、床材やタイルづかいの豊富さです。とりわけ床材はリビングに敷き詰めたデザイン性の高いヘリンボーンに加え、ゲストスペースにと設けた一階洋室にはヘキサゴンパーケットを採用。薄いトーンの緑の壁とも絶妙な相性を感じます。

さらに、キッチンや洗面所、トイレで異なるタイルの他、元々コードスタイルのインダストリアルな施工が好みだったご主人の要望によって、リビング一角の共有デスクゾーンは壁面をレンガでアレンジ。エントランスのシューズボックスや2階に設けたウォークインクローゼットを含め、互いの生活品や趣味道具を美しく整頓できるオリジナルの造作物の新設も夫婦の妥協なきこだわりといえます。

昨今、家で過ごす時間の重要性が高まるだけに、T邸には「自分にとって快適な空間とは何か」を見つめ直すヒントが隠れています。

素材感にこだわる

素材感にこだわる

無垢オーク材×打ちっ放しのコンクリート×タイル×白い塗装壁。

様々な素材感を取り入れつつ調和させたリビングが一番のこだわり。

リビングの梁にサインを入れたり、グリーンを吊したり、遊び心も加わっています。

壁と一体化させたコンクリート風の造り付けテレビボードも、そんなこだわりの一部です。