SHOP WORKS 113趣味のカレーづくりから地域一番店を目指して

個性的な大小の店が各所に点在する福岡県うきは市吉井町。衣食住のライフスタイルショップが年々増加するこの地にまた一つ、ニューアドレスが誕生しました。その名も『禅/ZEN Soup Curry』。年配夫婦が営む同店は、社長業の傍ら“スープカレーづくり”を趣味にもつ夫が、今年退職を迎える妻とともにスタートしたスープカレー店です。

退職を約一年後に控えたタイミングから、店のコンセプトや提供するメニュー、食器のテイストなどの情報を共有し、コードスタイルがデザイン・設計を担当。内装は「禅」という店名どおり、和のテイストをベースに、程よくモダンな要素を取り入れました。なかでもひと際目にとまるのは、開放感のあるオープンキッチンやトーンの変化に富む客席です。まず厨房は、ガス回りやシンク、作業台などスタッフの調理作業や配膳の動線を最大限確保する一方、人目に触れる壁には赤茶色のタイルを。さらに、天井から吊った棚に原料のスパイス缶を大胆にディスプレイ。所々で香り立つスパイスによって彩り豊かなスープカレーへの期待感が高まります。

一方の客席は、カウンターに加え、優に20名は座れるテーブル席を用意。「ゆっくり時間を過ごしてほしい」というオーナーの思いから、カウンターには電源ソケット(無料)も完備しています。また、入口付近と奥側のテーブルを美しい格子で仕切り、お客それぞれのプライベートスペースを設けるだけでなく、あえて小上がりの“ステージフロア”をつくり、空間全体にメリハリを効かせている点にも注目です。ところで、同店の看板品であるスープカレーは、“スパイスソムリエ”であるオーナーが手塩にかけて調合したスパイスの風味と旨味、それに具材の素材感まで味わえる至福の逸品。

ワインとスパイスを煮込んだ定番の「イエロー・カレー」の他、限定数で提供する「グリーン・カレー」(生クリーム&蜂蜜仕上げ)、「レッド・カレー」(辛みと旨味が溶け込んだスパイスに温泉玉子をオン)など、その日の気分にピタリと寄り添う様ざまな味わいを提供しています。開店から間もないタイミング(8月現在)とはいえ、連日多くのお客で賑わう店。初回の相談から丸一年、合間2カ月の工事を経て物件の引き渡しを行った際、オーナーからもらった一言が今でも忘れられません。「あなたに頼んで良かった」。一杯のスープカレーからはじまる、夫婦の新たな人生を心から応援したいと思います。

店名
スープカレー専門店禅 Zen
業態
飲食店 スープカレー専門店
所在地
福岡県うきは市吉井町657−4
竣工
2019年6月
Planner
Ryuji Mikuma
Assistant
Shinichiro Tanaka
Logo Design
Yoshihiro Tokunaga
Construction
新谷建設株式会社
Photo
Kazuo Nagano
Writer
Kenichi Seguchi
20席以上を備えた、ゆったりとした店内。 電源も完備したカウンター席。 小上がりになった“ステージフロア” 和のテイストをベースに、程よくモダンな要素を取り入れた店内。 大きな窓で明るい店内。 テーブル席の間もゆったりとしており、スープカレーもゆっくり楽しめます。

RELATED WORKS同じ業態の店舗デザイン設計施工事例

  • ALL WORKS
  • HAIR SALON
  • RESTAURANT
  • CAFE
  • SHOP
  • APPAREL
  • OTHER
SHOPDESIGN FREE CONSULING
店舗デザイン設計のご相談はこちら