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Marvin Gaye

後世に残るR&B/ソウルシンガーといえば必ず名が挙がるアーティストの一人MarvinGaye(マーヴィンゲイ)。マーヴィンの生い立ちは、1939年4月2日生まれ。ワシントン在住でキリスト説教師の父、マーヴィン・ゲイ・シニアと母アルバータの長男として生まれました。厳格すぎた父親の教育により、躾の範囲を越えた精神的虐待が後の彼の人生にトラウマとして遺ることになりました。

そんなマーヴィンの音楽人生は地元の教会で聖歌隊に参加したことがシンガーとしての第一歩。学業を終え、空軍に1年程入隊するも軍隊に馴染めなかった彼は除隊後にドゥーワップ・コーラスグループ「マーキーズ」の一員として活動を開始しました。その後幾つかのグループを渡り歩いた後にモータウンの創始者ベリー・ゴーディ・ジュニアにその才能を見出され、同レーベルでソロシンガーとしてのキャリアを踏み出すこととなります。

その後も着実に実力を重ねていったマーヴィン。1971年に「ホワッツ・ゴーイン・オン」を発表。ベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げた歌詞と、それに対する苦悩を赤裸々に表現したました。当時マスメディア化していた音楽産業だけに内相すぎる内容としてモータウンからは制作に消極的な状態。しかしマーヴィンはセルフプロデュースの道を選び、当時としては珍しい「コンセプトアルバム」としてアルバムを発売。後世に多大なる影響を与えた名盤を生み出しました。

この一連の流れにダニー・ハサウェイやスティーヴィー・ワンダー、カーティス・メイフィールドなどのアーティストが、より自分の才能をいかしたより個人的世界を反映した作家性の高い、意欲的で充実した作品を多く生み出すことになり、「ニューソウル」という新しい音楽を確立することとなっていきました。


メロウさを極めたマーヴィンのヴォーカルが聴ける名盤I Want You (1976)幻想的なシンセと幾重にもダビングされた官能的なボーカル。シャウトがこうも美しく響き歌も楽器のようにリズムに溶け込んでいきます。このアルバムこそがマーヴィンの最高傑だと言う人も多いです。

その後はモータウンレコードと袂を分かち、紆余曲折の後、新天地コロンビアで制作に入ります。私感で言うと、くしくも最後のアルバムとなった「ミッドナイト・ラブ」に収録された「セクシャル・ヒーリング」が自分の中では最高の曲だと思っています!!コロンビアに移籍してからの楽曲はいわゆる「打ち込み」ミュージック。モータウン時代にはミュージシャンの名演が目立つバンドサウンドに対して、移籍後のサウンドは現代にも通じる打ち込みR&Bの礎を聞くことができます。そしてこの歌唱力。この曲でグラミー賞最優秀ヴォーカル・パ フォーマンス部門を受賞し、再度絶頂の道を行くかに見えたマーヴィンも、自宅で両親の喧嘩を仲裁した際に父マーヴィン・シニアと口論になり、激昂した父が拳銃を発砲、2発の銃弾が胸部と肩に命中し、病院に運ばれる前に死亡した。皮肉にもその日はマーヴィンの45回目の誕生日の前日にして、彼が敬愛したサム・クックと同じ死に方でもありました。

子供時代より感情を抑え込み、何度も薬物依存や人間関係に苦しみながらも、後世に素晴らしい音楽を残してくれたMarvin Gaye。そんな彼の音楽を是非、聴いてほしいアーティストの一人としてブログにしてみました。