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5月2016

CS FAVORITE MOVIE『レザボア・ドッグス』

『果たして裏切り者は誰なのか……』
宝石強盗をするために集められた素性を知らない6人の男たち。
彼らの中に警察の犬(裏切り者)が居て、宝石強盗は失敗に終わった。

『レザボア・ドッグス』は今や名監督のタランティーノの処女作にして90年代、
B級映画の世界観をがらりと変えたバイオレンス映画であったと思います。
物語は素性を知らない男たちのカフェでの会話から、いよいよ強盗シーンが始まるのか・・・・!!
と思わせておいて、強盗が失敗して警察から逃げているシーンへと急展開!!
肝心の強盗シーンは一切なく、集合場所だった倉庫の中だけで全ての物語の確信が
明かされて行きます。シナリオは箱型映画。
出来事や個人の回想を時間軸で巧みに表現し
飽きる事のないストリー構成を創ったタランティーノ。奇才ぶりが伺えます。

この映画で間違いなく主役を演じたのはホワイト役の【ハーヴェイ・カイテル】
過去作品で言えばタバコ屋のオヤジ役で演じた『スモーク』
絶妙な演技でその名を知られています。


他にもオレンジ役の【ティム・ロス】ピンク役の【スティーブ・ブシェミ】と今や現代映画にはかかせな名俳優がこの映画で起用され個性的な演技を見せてくれています。
当時、一部の映画評論家の間では不評を受け「内面が描かれていない」「演出が未熟」「過去の映画を引用しただけの映画」という散々たる評価を受けたにもかかわらず、今にして思えば、すべてが最高の演出であったという点。つまり『新しかった』と言えますね。

何度見ても楽しめる映画という事は、俳優陣が演じる登場人物の「会話の上手さ」や「演技力」
映画の「構成」や「シナリオ」が素晴らしいという事の現れでしょう。
裏切者が分かってからのラストシーンはシュールで見どころ満載なんです。

 

最後にタランティーノといえば音楽のセレクトがどれもカッコいいですね。
ジョージ・ベイカーの代表曲「リトル・グリーン・バッグ」はサントリーのCMなどでも御馴染みです。
演技、音楽、構成共に楽しめるタランティーノの処女作『レザボア・ドッグス』
何度見ても楽しめる内容なので是非お時間があるときにご覧になって下さいね。
コードスタイル今月のおススメの映画です!!

CS FAVORITE MUSIC

暖かな観客の歓声、メンバーの息遣い。温もりあるカーメンマクレエの声。
そんなリアルな雰囲気を感じることが出来る70年代カーメン・マクレエを代表する傑作ライブ。
『Great American Songbook』
エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンと並ぶ大御所ジャズ歌手の1人として長く活躍し、
日本ではこの2人と共に「ジャズボーカルの御三家」と呼ばれることがあるカーメンマクレエの
温もりがダイレクトに伝わってくるアルバムです。

 

1970年アメリカ経済は苦難の時代に突入しました。1973年の石油ショックを境とするアメリカ経済の大転換前夜。1972年制作のアルバム『Great American Songbook』からは、まだアメリカの栄華が香る余韻と、華やかさが
残っているような印象さえあり、時代のもの悲しささえも消し去ってくれるような力強さがあります。

バックサウンドにはジミー・ロウルズ・トリオにジョー・パス含む小編成(すでにこの4人だけで贅沢なのですが)ながら、壮大なイメージと『ウタ』に対するアンサンブルは絶妙で、まさにJAZZアルバムの最高峰にあると思います。
カーメン・マクレエの優しくもスモ―キーな声と、バンド全体のアンサンブルが会場に見事に鳴り響いたこのアルバム。JAZZをあまり聞かない方でもBGMとして十分楽しめる内容ですので、機会があれば是非聞いてみてくださいね。